ノコギリヤシは、もともと中南米や北米原産の先住民であるインディアンに古来より親しまれてきた植物の一種で、ヨーロッパ各国では前立腺肥大の治療薬として使用されるほか、男性型脱毛症の原因である5αーリダクターゼを阻害する働きのためにアメリカでは最もポピュラーな育毛剤としても販売されています。
ノコギリヤシにはどんな効果がある?
日本においても、育毛剤やサプリメントなどで摂取することが可能であり、女性にとっては体内の男性ホルモンを抑制する作用があることから服用するとニキビや吹き出物などの肌トラブルが改善したり、薄毛のリスクを低下させたり体毛が少なくなるなどの効果も期待できます。
血圧との関係は?
ノコギリヤシを服用した際の副作用として、稀に血圧が低下することがあるようです。
それ以外にも下痢や吐き気、腹痛などの副作用が出ることもありますがこれは効果を早く実感したいからと過剰に摂取した場合に起こる副作用です。
ただ、正しい用量・用法も守って摂取していけば本来は天然成分であるため副作用についてはほとんど考えなくて良いとされています。
また、1~2日間違えて過剰に服用してしまったからといって血圧が急激に低下するということもないと思われますので心配する必要はありません。
ノコギリヤシを服用する際の注意点
ただし、場合によっては服用してはいけない人もいますので気を付けましょう。
ノコギリヤシは女性にも有効だとされている成分ですが、妊娠中や授乳中の人は摂取を避け、出産や授乳期間が終わってから摂取するのが良いでしょう。
出産前後というのは産後脱毛症などが気になって早めに改善したいと思う人もいるかと思われますが、場合によっておなかの赤ちゃんや授乳中の乳幼児に影響することも考えられますので注意が必要です。
加えて、抗血液凝固薬や抗血液小板薬などの薬を服用している人も摂取は控えるか併用したい場合にはかかりつけの医師に相談してからにしましょう。
抗血液凝固薬は、血液が固まらないようにする薬なのですが、ノコギリヤシと併用すると出血傾向になってしまうことがありますので自己判断で服用するのはやめましょう。
このように、血圧への影響はあまり関係ないとされていますが、もし服用したことで体に異変が起きたり体調が悪いのに無理して摂取して体調が思わしくなくなったりした場合には、何かあってからでは遅いので直ちに服用を中止して医療機関で診てもらうようにしましょう。