膀胱炎は、頻尿や、痛み、症状が悪化すると血尿を生じたりします。原因は細菌感染であることがほとんどで、そのために膀胱炎の症状が発現することになります。

そのような症状を軽減するために薬剤の服用が必要なことがありますが、膀胱炎の薬で、特に病院やクリニックで処方箋が必要な薬剤についてお伝えします。
膀胱炎の薬は数種類あり、その薬の種類はいくつかのタイプに分類されます。

膀胱炎の薬/抗生物質

まず、抗生物質についてです。 抗生物質によって細菌を退治し、症状を改善するということになります。
抗生物質の種類としては、ニューキノロン系、セフェム系、ペニシリン系に分類される薬剤です。抗生物質であれば何でも良いということではなく、膀胱炎の原因菌に対して効果のある抗生物質を選択する必要があります。

また、抗生物質に対して耐性を持っている方、つまり特定の抗生物質が効かないタイプの方もいらしゃるため、ある薬剤を服用して効果がないという場合は別の薬剤に変更する、ということもあります。
患者の方に応じて薬の種類を選択しなければならない、ということです。

薬剤の副作用としては、アレルギーの症状、めまいや頭痛などの神経系の症状、下痢などの消化器症状などが挙げられます。
下痢を予防するために、抗生物質と整腸剤を一緒に服用することもあります。

膀胱炎の薬/漢方薬

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次に、漢方薬についてです。膀胱炎では、抗生物質を使用することが多いですが、漢方薬を使用することもあります。
特に、抗生物質に対してアレルギーがある場合などに使用されます。

漢方薬にも様々な種類がありますが、例えば排尿を促すもの、出血を止めてくれる作用を持つものなどがあります。
ただし、漢方薬は、その方の体質に合わせて服用する必要があるため、注意を払わなければなりません。

薬剤の副作用としては、過敏症の症状、胃部不快感などが発現することがあります。

膀胱炎の薬/抗プラスミン薬に分類される薬剤

もう一つ、別の系統の薬剤についてです。それが抗プラスミン薬に分類される薬剤で、主に、膀胱炎によって、血尿を生じている場合に使用する薬剤があります。
この薬剤は、プラスミンという物質を抑える働きをすることによって、出血や炎症を抑える効果があります。薬剤の副作用としては、過敏症や悪心、食欲不振などがあります。

また、血尿が生じている場合に、抗プラスミン薬と共に使用する薬剤の種類として血管強化薬という薬剤に分類されるものを使用することもあります。
この薬剤は、血管の抵抗性の増強作用があり、血管を強くすることで出血を抑える効果があるとされています。副作用としては、食欲不振や胃部不快感などがあります。

膀胱炎の薬は、その薬の種類によって効果が異なりますので、患者の方それぞれに適した薬剤を選択する必要があります。