膀胱に細菌が侵入して炎症を起こすのが、膀胱炎です。膀胱炎にかかると、残尿感が出て寝れないことがあります。頻尿に悩まされて寝れないことも多いです。
膀胱炎の対処法として水分を多くとることが勧められることが多いですが、夜寝れないときもとったほうがいいのかどうか迷うものです。
ここでは、正しい対処法と考え方を取り上げていきます。
水分摂取はしたほうがいい
残尿感や頻尿で夜に起こされると、つい水分摂取を控えてしまいがちです。
確かに水分をとらなければ尿として排出される水分も少なくなりますが、これは膀胱炎の悪化を招く可能性が高いので、オススメできません。
それよりも、早く治すために水分をしっかりとって細菌を洗い流してあげたほうが良いです。そのほうが症状が軽くて済む可能性があります。
水分補給だけではなく病院受診も
水分で洗い流すというのはあくまでも対処法なので、きちんと治すには泌尿器科などの医療機関を受診することが大切です。
大抵は抗生物質を処方されて、それを飲んで治します。
ただし、妊娠中の膀胱炎は産婦人科やレディースクリニックで診てもらったほうが安心です。
妊娠中は使える薬が限られてくるので、産婦人科などの専門医のほうが適切な対応をしてくれる可能性が高いからです。
抗生物質の治療は、細菌を薬で死滅させるのが目的です。大抵は3日〜1週間くらい抗生物質を飲み続ければ細菌が死滅して症状が治まります。
排尿痛を伴う場合には痛み止めが処方されることもあります。そして、水分をしっかりとるように指導されることが多いです。
水分摂取で次第に残尿感はなくなる
残尿感は抗生物質での治療や水分摂取で次第に改善していくので、それまでは水分補給を怠らないようにしましょう。夜起きたくないからといって水を飲まないでいると、症状が長引いてかえって寝れない夜が続く可能性があります。
排尿の時間があいてしまうと尿が滞って、細菌が尿道に付着して繁殖しやすくなります。脱水症状になって尿量が減っている状態では、膀胱炎にかかりやすくなります。
また、トイレを我慢することで洗い流すまでの時間が長くなって、細菌が繁殖します。
改善のためにも再発防止のためにも、普段から水分をしっかりとるように心がけましょう。そして、トイレを我慢しないようにしましょう。
夜起きてしまっても、これは膀胱炎をはやく治すために必要なこと、というふうにプラス思考に受け取ってみると良いでしょう。