1日にトイレに行く回数は人それぞれでしょうが、成人の場合は昼に5回、夜に0回か1回程度が平均的な回数です。
1日に10回を超えるくらいの回数が頻尿の目安とはされていますが、どういう回数が病気にあたるのかということは明確には決まってはいません。
尿のトラブル
本人が悩まされているのであれば10回以下でも頻尿という病気であると判断される場合もあります。もちろん、お酒を飲んだり水をたくさん飲んだことによるトイレ回数の増加は頻尿とは言いません。
どういう原因で病気になるかも人それぞれです。
尿がたまっていないのに膀胱が勝手に収縮して尿意をもたらしたりという過活動膀胱が原因のこともありますし、前立腺が肥大して排尿トラブルが起こることから発生する場合もあります。膀胱がんの腫瘍が原因とされる場合もあります。
それぞれにどういう治療法を行なうかも異なります。
膀胱訓練などで改善されることもありますし、心因性の場合は精神的なものなので心療内科の受診を考えたほうがよい場合もあります。
手術を行なわなければならないような重いケースもあります。
頻尿の悩み
頻尿は特に女性に多く、40歳以上だと2人に1人悩んでいるといわれています。女性の場合は老化以外に妊娠や出産によって骨盤底筋のゆるみが原因で起こる場合も多いです。骨盤底筋の力が弱まって尿道口を締め付ける力が弱くなるため尿漏れも多くなります。
男性の場合は前立腺肥大がその主な原因です。尿道が圧迫されるので尿が出切るのに時間がかかるようになったり、漏れやすくなるなどの排尿トラブルも引き起こされます。
男女ともに多いのが過活動膀胱です。40歳以上の8人に1人がこの病気にかかっていると言われます。夜間も尿意を感じてゆっくり眠ることができなくなったり、失禁を起こす可能性も出てきます。仕事をしたり遊びに行ったりなど活動が制約されてしまうことになります。
違和感を感じたら必ず病院へ行こう
頻尿はただトイレの回数が増えるというだけの病気ではありません。症状が進行していくにつれて生活に大きな支障が出てくるようになります。他の排泄関係のトラブルを起こす可能性もありますし、大きな病気を伴っているかもしれません。
もし何らかの違和感を感じることがあれば早めに病院に行ってみましょう。早期発見できれば手術をおこなわなくても投薬治療で治るかもしれません。
悩みを解決することで、ゆっくりと夜休めるようになりますし、スポーツをしたり旅行に行ったりと活動の幅が広がります。