「最近トイレが近いし、しかも便秘気味」という人は、2つが関係している可能性があります。尿の回数が多くて便秘が続いているようならば、注意しましょう。
ここでは、頻尿と便秘の関係と解消法について見ていきます。

尿と便にどんな関係があるの?

便秘になると腸内細菌がガスを出すので、それがどんどん溜まります。便から出たガスが腸内に充満していくと、膀胱を圧迫して尿を貯めておけなくなってしまいます
するとすぐに尿意を感じるようになって、頻尿になってしまいます。
便が詰まるほどガスの量が多くなるので、頻尿の症状も悪化する可能性があります。

便秘を解消するのが重要

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こういう場合の頻尿は、便を排出してあげれば改善するということです。
そのためには、水溶性食物繊維やマグネシウムを多く含んだ食品を食べるようにすると良いです。わかめなどの海藻類には、水溶性食物繊維とマグネシウムが両方含まれています。
水溶性食物繊維は水に溶けてゲル状になって、便の出を良くしてくれます

また、マグネシウムには腸内で水分を吸収して便を柔らかくして排出を促してくれます。
便秘薬でも酸化マグネシウムという薬が使われています。
ただし、酸化マグネシウムには詰まった便を排出させる力はないので、改善のためにはいったん下剤や浣腸で肛門付近の便を出してあげてから使ったほうが良いでしょう。

酸化マグネシウムは慣れてしまったり(常習性)、依存してしまうような作用がない安全な薬です。基本的には1日1〜3錠用いるようにします。
次第に自力で便を排出できるようになっていきます。
また、マグネシウムには尿道括約筋を鍛える作用があるので、頻尿の症状改善も期待できます。

病気の可能性もあるので注意

便の詰まりが解消されても頻尿が治らない場合には、尿道炎や膀胱炎によって症状があらわれている可能性があります。これは腸内ガスで膀胱が圧迫されているときとほとんど同じ症状なので、注意しましょう。

症状が改善されない場合には、泌尿器科を受診するようにしましょう。
排尿痛があるときには、なるべく早く泌尿器科を受診したほうが良いです。

尿道炎や膀胱炎は、放置しておいて治るものではありません。放っておくと病気が悪化して、さらに周囲に炎症が広がってしまう恐れもあるので注意しましょう。
単に便が詰まっていてトイレが近いというのであれば、お通じを良くする食べ物や薬、軽い運動をすることで改善できる可能性が高いです。