健康な人の1日の尿回数は、4〜6回です。
頻尿は、1日の尿回数が10回を超えた場合を指します。

水分を多くとって尿量がアップしているのであれば、頻尿とは言いません。
尿量には変化がないのにも関わらず回数だけ多くなっている場合が頻尿です。

ここでは、頻尿に効くツボを2つ紹介します。

下半身の冷えがトイレの回数を増やす原因?

「トイレに行ってもまたすぐに行きたくなる」という悩みを抱える人は少なくありません。
東洋医学では頻尿は「腎」の機能が弱い人に起こりやすいと考えます。

高齢になると、少なからず「腎」の機能は衰えます。
そして下半身が冷えやすくなります。
頻尿が起こるのは下半身の冷えが原因と考えると、改善方法が見えてきます。

頻尿に効くツボ

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お腹にある「中極(ちゅうきょく)」というツボは「腎」に働きかけて排尿の回数が正常になるように調節してくれます。
排尿量が多すぎる時にも効くツボです。
下腹部の冷えをとることで、排尿の回数を正常にしてくれます。

簡単に場所の説明をすると、おへそから指4本分くらい下の部分です。

詳しく説明すると「中極(ちゅうきょく)」は、正中線(体の左右中央を縦に走ると仮定した線のこと)の上で、恥骨の結合部の出っ張りから、指1本分上に進んだところにあります。
恥骨は骨盤を形成する寛骨(骨盤の側壁と前壁をつくる骨)の前方下部にあります。
左右の恥骨が合わさるのが、結合部です。

親指をツボに当てて、息を吐きながらゆっくり押して、息を吸いながらゆっくり力を弱めます。
目安は6〜8回で、体の中心に向かって気持ちよく感じる程度の、強めの力で押します。

ホルモンバランスを整えて女性の悩みを改善

ホルモンバランスの乱れによる婦人科系の症状、冷えからくる症状などに効くのが、足首にある「三陰交(さんいんこう)」というツボです。
更年期障害によるのぼせや腰痛などに対しても優れた効果を発揮するとされています。

足の内くるぶしから指幅4本分ほど膝の方向に上がったところにあります。
すねの骨(脛骨)の後ろ側のキワの部分です。

肝経(かんけい)、脾系(ひけい)、腎経(じんけい)という3つの経絡が交わる位置にあるので、この名前がつけられています。

足首をつかむようして、親指を当てて息を吸いながらゆっくりと押して、息を吸いながらゆっくり力を緩めます。
目安は左右足首6〜8回ずつで、すねの骨の後ろ側まで指を入れ込むようなイメージで押すと効果的です。