頻尿というとお年寄りというイメージがありますが、実は子供にも多いのです。
しかし骨盤底筋の衰えや病気などが原因のお年寄りとは違い、子供の場合には心因性、つまり心に原因がある可能性が高いのです。
病気の頻尿と、心因性頻尿の見分け方
病気が原因の頻尿の場合には、24時間常に頻尿であることと、作られる尿の量自体が多いことが特徴です。
心因性の場合には、意識が尿に向かっている場合にのみトイレが近くなります。
また作られる尿の量は正常なので排尿量自体は多くありません。
昼にはよくトイレに行くけれど、夜寝ている時にトイレに立つことはないということはありませんか。あるいは遊びに夢中になっている時には、一時間でも二時間でもトイレに行かずに済んでいるということはないでしょうか。
またトイレの様子を見ていると、あんなにトイレに行きたがっていたのに、出ている尿の量は大したことはなかったりしませんか。
これらが当てはまる場合には、心因性の頻尿である可能性が高いです。
心因性頻尿の原因
原因はストレスです。
以前、おねしょやお漏らしをしてしまった時に、きつく叱ってしまったことはないでしょうか。このようなことがあると子供のトラウマになってしまい、二度とトイレで失敗してはいけない、今度また漏らしてしまったらどうしよう、とストレスを抱えてしまいます。そうしてトイレを気にする余り、トイレが近くなってしまうのです。
トイレは大丈夫か、といつもしつこく確認するのもプレッシャーになってしまうのでやめましょう。また、発表会など自由にトイレに行けない環境が頻繁にあり、トイレを我慢する場面が多いのも原因になります。
優しく接して不安を取り除く
このような心因性頻尿ならば、子供のストレスを取り除くことが何よりの解決策です。
トイレの失敗では叱るのは控えましょう。叱らずとも本人は十分に反省していますので、優しくリラックスさせてあげるようにしましょう。
また、トイレの回数が多いことに嫌そうだったり面倒そうな顔をするのもやめるようにしましょう。子供は思っている以上に、親の顔色を窺っています。
嫌な顔をしてしまうと、それを見てストレスを溜め込んでしまいます。
気持ちをぐっと抑えて、こちらも優しく接するようにしましょう。
トイレが近いことに、何らかの理由を示してあげるのもいいでしょう。
本人もトイレが近いことは気にしています。そこで「いっぱいお水を飲んだからね」などと多少不正確であっても、理由を示してあげると子供は安心します。