妊娠すると、様々な体調の変化が起こります。その一つにトイレが近くなるということがあります。夜中にトイレのために目覚めてしまうのは嫌なものです。
では、妊娠するとなぜトイレが近くなるのでしょうか。また、それはいつまで続くのでしょうか。以下に解説します。

妊娠中の頻尿と残尿感

トイレが近いお年寄りは多いのですが、若い人でトイレが近いというのは珍しいです。
ところが妊娠すると、若くてもトイレが近くなって、夜中でもトイレに目覚めてしまう人が多くなってきます。

また、いざトイレに行ってみても、少ししか尿が出ないということも少なくありません。
そして残尿感があるので、なんだかすっきりしません。何か体に変化を起こっていることを実感することでしょう。

このような体の変化は正常なことであり、決して病気になっているわけではないので安心してください。

トイレが近いのはなぜ?

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では、なぜ妊娠するとトイレが近くなるのでしょうか。この大きな原因はまずホルモンバランスの変化にあります。

また妊娠中は腎臓の機能が活発になるので、老廃物を体外に出す働きが強まります。血流も増えていきます。子宮が大きくなってくるので、膀胱を圧迫してトイレが近くなることも原因として挙げられます。
実際には尿がそれほど溜まったわけでもないのにトイレがしたいと感じたり、残尿感があるのはこのためです。

さらに、ホルモンバランスが崩れるとトイレが近くなるだけでなく自律神経が乱れてしまうので、眠りが浅くなったり夜中に何度も目覚めてしまうこともあり、体調管理が難しくなります。

いつまで頻尿が続くのか

妊娠中の頻尿はいつまで続くのでしょうか。
初期に比べて、中期になると安定期に入ります。すると、子宮が少し上に上がってくるので膀胱への圧迫が少なくなり、トイレに行きたくなることが多少少なくなるかもしれません。

ただ、後期になると赤ちゃんも大きくなり、お腹の中で動くようになります。
すると再び膀胱が圧迫され始めます。さらに出産間近になると、赤ちゃんが下がってくるので膀胱が再び圧迫されるようになります。

つまり、妊娠中は初期から出産までずっとトイレが近い状態が続くと考えたほうが良いでしょう。これは大変なことです。

トイレが近くなるのが嫌だからと水を飲まないというのは体によくありません。
むしろ、水分不足になることがないように、水分補給をしっかり心がけ体調管理を行っていくことが大切です。