妊娠初期にトイレが近いと感じるのには理由があります。妊娠初期に体の内部でおこるいろいろな変化がトイレが近いと思わせる原因になっているのです。
生理現象は問題はありませんが、病気が隠れていることもあるので体調には注意します。
妊娠初期にトイレが近いと感じる原因は?
原因はいくつかあります。
一つ目は、妊娠の準備段階である生理の頃から、子宮は少しずつ膨らんで大きくなります。膀胱は子宮の裏側に位置するため、圧迫されて尿意を感じやすくなるのです。
二つ目は、妊娠中は血流が良くなり腎臓が活発に機能するので尿の量が増えます。その結果、トイレに行く回数が増えます。
三つ目は、妊娠をすると黄体ホルモンの分泌が盛んになるからです。
黄体ホルモンは筋肉を緩める働きがあります。そのため膣や骨盤底筋が柔らかくなり、尿を膀胱内にとめる機能が弱くなり尿意を感じやすくなるのです。
トイレが近いと感じるときは膀胱炎にも注意
トイレが近いと感じるのは体の変化で問題はありませんが、妊娠初期には膀胱炎になりやすいので注意が必要です。
膀胱炎の主な症状は、排尿が終わる頃にヒリヒリした痛みを感じたり、焼けるような不快感やジンジンする痛みから始まり、尿が濁る、残尿感があるといったものです。
なぜ妊娠中は膀胱炎になりやすいかというと、ポルモンのバランスが変わるため、オリモノの量が増えて雑菌が繁殖しやすくなるのに加えて、免疫力が落ちて体の抵抗力が弱ってしまうからです。
また、お仕事中などの理由から頻繁にトイレに立てなくて我慢してしまうこともあります。
膀胱炎の予防法は、トイレを我慢しないこと、清潔に保つこと、水分を我慢しないこと、食事や睡眠をしっかりとって免疫力を上げることなどがあります。
もし初期症状がでたら、かかりつけの産婦人科に相談しましょう。
妊娠初期の頻尿を予防するには
カフェインや利尿作用が強い飲み物をとるとトイレの回数が増えます。
水分を控えるのは良くないですが、トイレが近いことが気になる場合はカフェインを含まない麦茶などがおすすめの飲み物です。
また、体を冷やすと頻尿の症状が起こりやすくなります。
夏場のクーラー対策は、腹巻や靴下の重ね履きで服装を気を付けてしっかり行います。ゆっくりした入浴や体を温める食事で冷えを予防します。
妊娠中期に入ると頻尿も和らぐとされていますので、尿意を感じたら我慢せずにこまめにトイレにいって、膀胱炎にならないようにしましょう。