頻尿とは、一言でいうと文字通り、頻繁に排尿する症状のことです。1日に何度、排尿のためにトイレに向かうかは摂取した水分量などによって大きく異なります。
ただ平均的には日中が5回程度、夜間が0~1回程度だと言われていますから、これを大幅に超えている場合には頻尿であることが疑われます。また排尿のためにトイレに立つことに対して悩みが発生している場合も、頻尿であると判断できることもあります。
人には言えない話なので、なかなか自己判断が難しいかもしれません。しかし頻尿は、放置していると尿失禁などにつながることもあるので、早めに医療機関に相談することが求められます。
頻尿とは~生活に支障を来すことも
頻尿とは1日の尿回数が極端に多くなる症状のことです。
ただし頻尿とは、回数だけに注目していては見落とされがちな症状でもあります。
たとえば夜間、尿意に悩まされて熟睡できないとか、昼間、何度も尿意を感じるために活動が制限されることがあると言う場合も、頻尿が疑われます。
ですから回数にこだわらず、尿意や排尿に関して悩み、ストレスがある場合は、これを疑い、早めに医療機関を受診することが求められます。
頻尿の原因~ストレスもある
考えられる頻尿の原因としては、ひとつは膀胱の筋肉が過剰に収縮してしまっていること、過活動膀胱が挙げられます。また男性であれば前立腺の肥大が、女性であれば骨盤底筋の筋力低下も頻尿を引き起こす原因です。
更に人間は、年を重ねると全身の神経の機能が低下していきますが、これも頻尿を引き起こす原因になる要因です。
ですから加齢だけなく、脳梗塞や脳卒中やパーキンソン病などの神経系に対する障害を引き起こしうる疾患を発症した場合にも、頻尿が発症することがあります。
そして意外に思われるかもしれませんが、ストレスも原因のひとつに該当します。
尿に関する悩みは人には言えない悩みです。そのためそれが深刻になると知らない内にストレスとなってしまい、結果として膀胱の筋肉を過剰に収縮させることにつながり、頻尿が引き起こされてしまうこともあります。
ですから、人には言えない悩みであっても、深刻に悩み過ぎるのは良くないことです。
頻尿を放置すると~様々な影響が出ることも
頻尿はただ単に尿回数が増えるだけだから、恥ずかしいし、病院に相談する必要もないと判断してしまうのは、とても危険なことです。何故かと言うと、ひとつはそれを放置することで、排尿のメカニズムが狂ってしまって、尿失禁などの症状に進行することも考えられるためです。
そしてもうひとつは、頻尿の裏側には先述したような神経障害を引き起こしうる疾患、更には膀胱炎や尿道炎などの疾患が隠れていることもあるためです。
これらの疾患は早期に治療するに越したことはありませんから、こうした点から考えても、たかが頻尿と判断することなく、できるだけ早めに医療機関に相談することが必要です。