若い頃よりも尿意の間隔が短くなった気がするという中高年は少なくありません。
出かけた先でもまずはトイレの場所を探してしまうという人も多く、おしっこに関する悩みは多くの人が抱えているようです。
多くの人が尿漏れを体験している
ちょっとした瞬間に尿漏れを起こすことも、中高年の悩みではとても多くの人から寄せられるものです。
くしゃみやせきをした、大声で笑った、腹部に力を入れた瞬間に尿が漏れてしまうという経験は多くの人が体験しており、そのためのケアを目的として尿漏れ専用のパッドなどが多数市販されるようになりました。
それでも出かけたときなどに尿の臭いが気になって、お出かけが心から楽しめなかったというのではあまりにも残念です。
おすすめは尿漏れ体操
そんな尿漏れの悩みを軽減するためにお勧めなのが尿漏れ体操です。尿漏れは骨盤底筋という部分を鍛えることでかなり予防に効果が現れます。
年齢と共に骨盤底筋の働きが弱ってくると、膀胱に尿をしっかりと溜めておくことが難しくなり、ちょっとした力みなどが加わることで尿が漏れてしまうことに繋がります。
いくらすぐれた尿漏れ用のパッドが開発されたといっても、尿漏れそのものを解消するほうがはるかに本人にとっては身体にも心にも負担が軽くなります。
尿漏れ体操のやり方
尿漏れ体操のやり方は、簡単に言うとおしっこの出口の部分を力を入れて締めるようにするというものです。
もっとわかりやすくいうなら、女性なら膣、肛門、尿道を別々に締めるというのは難しくても、一番わかりやすい肛門に力を入れるという動作をすることが骨盤底筋を鍛えることになります。
椅子に浅く腰掛けて、肛門に力を入れてぎゅっと締めて5秒ほどキープしてから力を抜く、という動きを10セットほど繰り返すことを一日何回かおこないます。
特別な場所も器具も必要なく、気が付いた時にいつでもできるのが尿漏れ体操のすばらしいところで、骨盤底筋を鍛える効果が期待できる体操です。
尿漏れの症状は、年齢を重ねて骨盤底筋の働きが弱ってくることで誰にでも起こりうる症状のひとつなのですが、あまり周りの人におおっぴらに相談しづらいという人は多く、このままおむつを当てる生活になってしまうのではないかと悩んでしまう人もいるようです。
人の身体は何歳からでも鍛えることができるといわれています。男女共に世界一の長寿を誇る日本では、今後さらに高齢者の人口が増えてゆくことが予想されます。
ただ、平均寿命だけが延びるのではなく、元気にはつらつと過ごすことのできる健康寿命を延ばすことが大切です。日頃から尿漏れ体操をしっかりと行うことで、再びアクティブな生活を取り戻す効果が期待できます。