女性は男性に比べて膀胱炎になりやすいとされています。
女性は男性に比べて尿道が短く、大腸菌などの細菌が膀胱内に侵入しやすいためと、もう一つは妊娠中や出産時の体内の大きな変化に伴うものと言われています。
産後に多い膀胱のトラブル
産後は一時的に出産時の負担から膀胱の神経がマヒしやすくなるため、排尿しにくくなります。そうなると常に尿が膀胱内にたまっているような状態になり、膀胱内に雑菌がたまり膀胱炎を発症します。
また、分娩時に会陰に裂傷ができたり、会陰切開の傷跡の痛みにより腹筋が使えないため排尿を意識的に我慢してしまい、結果的に長時間膀胱の中に尿がたまった状態になっ半てしまう事で、同様に膀胱炎を発症してしまうこともあります。
さらに、産後しばらくの間は出産時に子宮内や膣にできた傷から粘膜や血液などの分泌物が約排出されます。
これを悪露といい、産後1か月から2か月程度は続くとされています。
また、分娩時にできた会陰の裂傷や会陰切開の傷跡は産後10日間位たまでは傷口がふさがっておらず、細菌が繁殖しやすい状態にさらされているので、それらが尿道口から侵入し膀胱炎を発症することもあります。
対処法をし知っておこう
対処法としては、常に外陰部を清潔に保つことです。
悪露が出ている間は排泄後にシャワートイレを使用したり、消毒綿などで消毒するのもい験いでしょう。
もしも膀胱炎にかかってしまった場合は抗菌薬を使用して治療します。
抗菌薬の中には母乳に悪影響を及ぼすものもあるので、決して自己判経断で市販薬などは使用せず、必ず出産した病院の医師の診察を受けるようにしてくださいね!
産後の頻尿はトレーニングで治る?
頻尿に関しても、出産を数近くの人が頻尿や尿漏れ、尿失禁を経験しています。これは出産によって、子宮や膀胱を支えている骨盤底筋と呼ばれる筋肉が弱まって緩んでしまうことが原因で、それによって産後は排尿トラブルが起こりやすくなるのです。
骨盤底筋が緩むと膀胱が本来の位置より下がってきてしまいます。そうなると腹圧がかかった時に尿道を閉じることができず、尿漏れが起こってしまうのです。
しかしこの骨盤底筋はトレーニングによって引き締めることができます。
ゆるんだ骨盤底筋をトレーニングすることで臓器が下がってくるのを防止して、尿道を締めることができ、その結果、頻尿や尿漏れ、尿失禁を改善することができるのです。
骨盤底筋のトレーニング方法は、肛門や膣に力を入れて10秒程度ギューっと締めてから、30秒程度ゆっくりと力を抜いていきます。これを1日10セットほど行います。
しかし、産後は腹筋や会陰周辺など想像以上にダメージを受けています。
また、慣れない育児やホルモンバランスの乱れなどから産後は精神的にも大変なことが多いでしょう。
骨盤底筋のトレーニングは絶対に無理をせず、育児に追われる日々の息抜きや気晴らし程度に考えて気長にのんびりトレーニングをしていくようにしましょうね!