女性特有の辛さというものに、生理前にトイレが近いことがあります。
なぜ、生理前になるとトイレが近くなってしまうのか、そこには体のメカニズムが隠れているのです。
なぜ生理前にトイレが近くなるのか?
まず、生理になる前には、多くの女性が水分をとても取りたくなります。普段はそれほど水を飲まない人でも、異常に喉がかわくことがあります。
これは、生理前にはかなりお腹が空くという現象があり、そのために甘いものや少し刺激のある食べ物など、普段は小食な人でさえ生理前にだけはとてもたくさん食べてしまう、そのようなことがあります。
このように甘い物などを食べると、当然ですがトイレが近いことになります。水分を取ることによって、トイレが近い状態になってしまうのです。
また、甘い物だけでなく、ポテトチップスなどのような少ししょっぱいものや梅干しなどを異常に食べたくなる、このような方もおられます。
これも、どちらも塩分をとても多く含んでいるため、必然的に水分をたくさん飲むことになってしまい、そのため普段はトイレは一日に数回という人でもトイレが近い現象が起きます。
黄体ホルモンの働きも影響する
そしてこれが一番原因が強いのですが、女性に生理が起きる原因として、生理前後には黄体ホルモンが異常に分泌されます。
この黄体ホルモンは、女性の体が妊娠しやすいように良い力を与えてくれる作用を持っていますが、同時にこの黄体ホルモンが分泌されることで強いイライラ感などが出てしまったり、かなり鬱状態になってしまう人も少なくないとされています。
こういったイライラ感から逃れるためにやけ食いなどをしてしまい、ついつい食べ物を多く摂取してしまう、食べたいだけ食べ物を口に入れてしまう、このような状態が続きます。
また同時に、黄体ホルモンは生理の際の経血を体の外に出そうとしてくれる働きもあるため、水分も同時に排出する仕組みがあるとされており、そのため生理前にはトイレが近い現象が頻繁に起きる、このように言われています。
症状が強い場合は医者に相談を
この黄体ホルモンは女性の体には不可欠なものであり、しっかりとこのように分泌されていることはとても重要ですが、あまりにも強い作用がある場合には、非常に憂鬱になってしまい、鬱状態とハイテンションな状態が交互に来るため、周りからは異常に見えてしまうこともあります。
もし、どうしてもトイレが近い場合には、このような黄体ホルモンの働きを調整してくれる女医さんなどもおられるため、相談してみるとトイレの近さを減らすことも可能です。