夜の頻尿はもちろん睡眠不足の原因になります。
尿意をもよおして目が覚めるたびに睡眠が中断されるわけですから、朝起きられない、昼間に眠気が強いというような睡眠不足の原因になるのです。

毎晩目が覚めるのはたとえ1回だけでも十分に睡眠不足になる可能性はありますし、それが2回、3回となると睡眠不足にならないほうが逆に何かおかしいくらいです。

原因は水分の取り過ぎ?

もちろん水分の取り過ぎが原因の一つであることは間違いありません
夜寝る前に飲み物を飲みすぎていないでしょうか。
例えば、寝付けない人で暖めた牛乳がよいということで飲んでいると、寝付きは良くなったとしても夜の頻尿、ひいては睡眠不足の原因になることは十分にありえます。

注意すべき飲み物とは?

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牛乳などよりもはるかに注意するべきなのがコーヒー、ココア、紅茶、緑茶などの飲み物です。これにはカフェインが多く含まれます。カフェインには利尿作用があるため、同じだけの分量を水分をとっても、より頻尿を起こしやすくなってしまいます。

もう一つはアルコールです。宴会などでお酒を飲んだとき、いつもよりトイレが近くなったように感じることも多いのではないでしょうか。これはもちろんビールなどではかなりの量の水分もとっていることは間違いありませんから、そのためでもあります。
しかしこれも水分だけの問題ではなく、アルコールにも理由があるのです。

ただし、アルコールにはカフェインとは違って直接の利尿作用はありません
これにはホルモンが関係しています。抗利尿ホルモンというホルモンで、利尿効果とは逆の効果、つまり尿量を抑制する効果を持っているのですが、アルコールはこの抗利尿ホルモンの分泌を抑制してしまうのです。つまり、尿量を抑制する働きが抑制されてしまうということで、結果的に利尿作用を及ぼしてしまいます。

ところで、水分といえば飲み物だけと思い込んでいないでしょうか。
そんなことはありません。例えばご飯でも実に6割は水分なのです。
乾燥しているように見えるパンでも、3割程度は水分です。
ですから、飲み物だけではなく食べ物、食べすぎに注意することも必要です。

夜の頻尿の対処法は?

ということで、夜の頻尿の対処法は、できるだけ寝る前には水分を取り過ぎないようにすることが第一です。
水分の中でも、特にカフェインを含む飲み物、アルコールを含むお酒は止めるべきです。
飲み物だけではなく食べすぎにも注意してください。