その日に摂取した水分量や、その人の健康状態によっても異なりますが、夜間にトイレに行く回数は0~1回が平均的だと言われています。
ですから、この回数を大きくオーバーしている場合、そしてそうした日が何日も続いている場合には、夜間頻尿であることが疑われます。
夜間頻尿は、睡眠が削られてしまうため翌日の活動に影響が出てくることも多い症状です。医療機関で原因が明らかにされた場合は、服薬による治療を基本とします。
夜間頻尿とは~翌日に影響が出ることも
夜間に、頻繁に排尿のためにトイレに行くようなことが続くと言うのが夜間頻尿です。
またたとえ回数や、こうした日の日数が少なくても、夜間の排尿にストレスを感じている、そのことによって翌日の活動にも支障が出てきていると言う場合も、これに該当することもあります。
男性であれば前立腺肥大による膀胱の圧迫、女性であれば骨盤底筋の筋力低下、また男女問わず、膀胱の筋肉が過剰に収縮する過活動膀胱が主な原因です。
しかし人によっては、脳と膀胱とを結んでいる神経に発生した障害や、その障害をもたらしている脳血管疾患やパーキンソン病などの疾患が原因の場合もあります。
更には膀胱炎や尿道炎などのも泌尿器系の疾患が原因のこともあるので、早めに医療機関を受診して、原因を特定することが重要です。
夜間頻尿の薬~種類がある
種類としては、まずは抗コリン薬が挙げられます。
これはアセチルコリンと呼ばれる、膀胱の筋肉を収縮させる作用がある物質の働きを弱める作用がある薬です。
ですから特に過活動膀胱が原因の場合には、有効な種類だとされています。
それからβ受容体刺激薬です。
βアドレナリン受容体は、尿道を締める筋肉を動かすと言う役割を担っています。
つまりこのβアドレナリン受容体を刺激すれば、尿道の締まりが良くなり、尿漏れや頻尿を改善することが期待できると言うわけです。
それから頭痛、生理痛を緩和するロキソニンも、最近では頻尿全般に効果があるということが明らかになっています。これはこの中に含まれている成分が、プロスタグランジンと呼ばれる物質の生成を抑制するためです。
この物質には、腎臓の血流を促進する作用があるます。ですからその生成を抑えることで腎臓の血流を低下させ、作られる尿量も少なくしようと言うのがロキソニンの役割です。
薬の価格~それほど高くはない
気になる価格についてですが、これはどの会社から出されているものを選択するかによって異なります。ですが、驚くほど高額な価格ではないと言うのは共通していることです。
前者のふたつに関しては、だいたい1錠100円前後であるのが一般的、ロキソニンに関しては、12錠で、だいたい600~700円前後の価格が一般的です。ただしそれぞれ、その人の持病や健康状態によっては副作用が出てくる可能性もあるので、利用に関しては医師への相談が必要不可欠です。