電車などでの長距離移動中や大事な会議中に何度もトイレに行きたくなってしまう、夜中に何度もトイレに起きる、そんな頻尿の悩みを抱える方は意外と多くいます。
「トイレが近いのは年齢のせい」だと思って改善を諦めてしまっている方も多いのではないでしょうか。
トイレが近いなんてなかなか人に相談できないという方もいるかと思われます。
ところで、頻尿は中高年の方に多く見られますが、同じく中高年に多いとされる糖尿病との関係を御存知でしょうか。
実は、糖尿病の症状の一つに頻尿があるのです。
糖尿病と頻尿のメカニズム
糖尿病は自覚症状のない病気とよく言われますが、全く自覚症状がないというわけでもありません。
血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高まりすぎると、体は血糖値を薄めようと水分を欲し、多すぎるブドウ糖を尿とともにどんどん排出しようとします。
もちろんブドウ糖とともに水分も出ていくわけですから、非常に喉が渇くようになります。
喉が渇くので水分を取ると、そのぶんトイレに行きたくなってしまうという悪循環が発生します。
喉が渇くからといってジュースや炭酸飲料をガブ飲みしてしまい、さらに血糖値が高まって病状が進んでしまうケースもあります。
神経障害の症状が出ることも
さらに、高血糖の状態が長く続いた場合、神経障害の症状が出ることもあります。
排尿を管理している神経が高血糖でやられてしまい、尿意を適切に伝えられなくなってしまうのです。
これによってトイレに行く回数が増えたり、尿の量が増えたりといった症状が起きてしまいます。
このように、トイレが近いことと糖尿病には密接な関係があるのです。
頻尿に悩んでいる方は、病気との関係を疑ってみてはいかがでしょうか。
頻尿を改善するには?
もちろん、病院に行って適切な治療を受けることが一番ですが、なかなか都合がつかない、医者に頼らず何とかしたいという方もおられるでしょう。
自力でできる改善策としては、まず食事を見直して糖分の摂りすぎをあらためることです。
喉が渇いた時には、糖分の入っていない水やお茶を飲むといいでしょう。
糖分だけでなく、塩分や油の摂りすぎにも注意して、ヘルシーな食生活を心がけてみましょう。
また、適度な運動も必須です。
エスカレーターを使わず階段を利用したり、バスを一駅分手前で降りて歩いてみる、などでも効果はあります。
頻尿や健康増進に効果があるサプリメントを服用してみるのも有効です。