「頻尿」と聞くと高齢の方をイメージしがちですが、実は若い30代女性も頻尿に悩まされている方は少なくありません。
1日に10回以上トイレに行くようであれば頻尿の可能性が高いですが、「恥ずかしくて誰にも言えない!」とそのまま放置してしまう前に、まずはその原因を知って、日々の生活の中で改善していくことが大切です。
30代の女性が頻尿になる原因としては、下記のようなことが挙げられます。
冷えやむくみによる頻尿
オフィス仕事でのエアコンによる冷えや、立ち仕事などでのむくみによって引き起こされる場合があります。
特に30代の仕事を頑張る女性に多く見られますが、冷えによって汗をかかないことはもちろん、冷えることで体が硬くなり内臓や膀胱を圧迫してしまう為、膀胱の尿を溜めておく容量が少なくなってしまいトイレが近くなります。
また、むくみによって下半身に蓄積された水分は、寝ている間に上半身へ流れ余分な水分を排出しようとする為、夜間に尿意を感じて何度も目が覚めてしまう原因になります。
このような場合は、意識的に体を冷やさないようにしたり、むくみ解消のストレッチなどをすることで改善することができます。
ストレスなどによる心因性頻尿
仕事や大事な場面で緊張したりするとトイレに行きたくなるというのはよく聞く話ですが、これは老若男女問わず一過性のものですので特に問題はありません。
しかし、日々の仕事でのストレスが継続的に続いたり、過労などの精神的な圧迫が重なると、神経伝達のバランスが崩れ、脳へ正しい排尿のサインが送られなくなってしまいます。
また、女性は特にトイレに行き過ぎていること自体が気になってしまい、余計にストレスを感じ悪化してしまう場合もある為注意が必要です。
出来るだけ精神的にリラックスできる環境を作り、ストレスを溜め込まないよう心がけましょう。
過活動膀胱による頻尿
過活動膀胱とは、膀胱の筋肉が勝手に収縮してしまう膀胱障害のひとつです。
1日の尿の量自体は正常であるにも関わらず、少量の尿が溜まっただけですぐトイレに行きたいと感じたり、トイレに行ったばかりなのに突然我慢できないほどの尿意に襲われるといった症状が特徴です。
つまり、尿が溜まっていなくてもトイレに行くことが癖になってしまっている状態で、上記で挙げた冷えや心因性頻尿などが重なり引き起こされる場合がほとんどです。
特に女性の場合は膀胱炎にかかりやすいことから、過去に膀胱炎を経験した人はこまめにトイレに行くことが癖になってしまったりといったこともあります。
過活動膀胱は、薬を使った治療もありますが、少しずつ尿意を我慢する膀胱訓練や骨盤底筋体操なども効果的です。
このように女性特有の生活習慣によって引き起こされる場合がありますが、病院に行くのはちょっと…という方でも日々の生活の中で改善は可能です。
まずは自身の症状を把握し改善に役立ててくださいね。