年を取ると共にトイレに通う回数が増えてきます。
一日に8回以上トイレに通うと頻尿と呼ばれるそうですが、本格的な頻尿になると、1時間おきにトイレ通いという例も少なくありません。
それでも、激しい痛みや尿漏れを起こさない限り、トイレが近いというだけで医療機関の診察を受けるという人は少ないようです。
しかし放置もしておけないので様々な対策が講じられていますが、最も一般的なのが「水分を控える」という方法です。ですがそれだけで解決するほど頻尿は単純なものではありません。
ノコギリヤシが頻尿に効く?
水分を控えただけではどうにもならないと悟った人たちが次の対策として取り組むのが、頻尿に効くといわれるサプリを利用することです。
頻尿対策として多くのサプリが販売されていますが、中でも有名なのがノコギリヤシです。
人によって効果は様々ですが、前立腺肥大が原因による頻尿の場合は、比較的効果が高いようです。
前立腺肥大の場合は、肥大が大きいと尿意を感じてからトイレに行くまでの時間が短く、トイレまで持たないというケースがあります。
これが改善され、どうにかトイレまで尿漏れを起こさずに済むようになったという人は意外と多いものです。しかしこれだけでは抜本的な解決にはなりません。
生活習慣の見直しで症状が軽くなることも
頻尿は前立腺肥大だけが原因ではありません。
加齢による頻尿もあれば、そのほか素人では考えもつかない原因で頻尿になる場合があります。
頻尿だからと言ってサプリに飛びつくのではなく、生活習慣の見直しも大切です。
夜間はなるべくパソコンを使わない、アルコール控えめ(水分控えめより効果があります)、入浴を欠かさない、早めの就寝といった、お金のかからないごく簡単な方法で、トイレに通う回数を減らすことができます。
医療機関の診断も受けることが大切
頻尿というのは決して軽い病気ではありません。前立腺肥大が原因の場合は、時によって前立腺がんを併発していることがあります。
初期段階では痛みを伴わないので、自覚症状がなく気づいたときは手遅れということになります。
トイレが近いというのは単に年のせいだからと軽く見ずに、早めに医療機関の診断を受けることが大切です。
泌尿器科の診察を受けると、前立腺肥大と分かった時点で、癌の有無も調べます。ここで癌の卵が発見されれば、すぐに対策が講じられるので、手術などしなくても済みます。
「トイレが近い」というのは、年のせいではなく、がん発生の警鐘ぐらいに考えて、早めに医療機関の診断を受けることが大切です。