中高年に多いのが頻尿です。特に夜間頻尿を訴える人が多いのが特徴であり、放置しがちなことも多いのですが腎臓の機能低下が起きている可能性もあります。
特に気を付けたい症状は次のようなものがあります。

頻尿の陰にかくれた病気

原因として多いのが前立腺肥大や過活動膀胱などがあげられます。
まれに慢性腎不全などの慢性病が隠れていることもあります。腎臓機能の低下は無症状なことが多く気づいたときには病状が進行していることがあります。

腎機能低下の初期症状は尿量が多くなり何度もトイレに行きたくなります
腎機能が低下すると尿を凝縮する機能が低下してしまうために、薄い尿がたくさん作られるようになります。
一般的な量は1リットルから1.5リットルですが多尿になると一日3リットル以上出るようになります。

多尿と頻尿は別の病気が原因のことが多いので、区別をして考えます。
多尿で最も多いのは糖尿病です。
喉が渇き水分を多量にとるために、尿量が多くなります。

多尿の時期をすぎるとやがて慢性腎不全が進行し、尿がでなくなるようになってしまいます。多尿の時にしっかりと治療をすることが腎不全に進行させないために必要です。

排尿トラブル

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腎機能が低下するとたんぱく質が十分に腎臓でろ過されなくなります
そのため尿の色がかわることがあります。尿が泡だったり濁ってしまうことや赤血球がろ過されないために血尿が出ることがあります。
また尿の色以外の症状として発熱や黄疸、貧血、発熱などがあるかどうかも疾患の重要な手掛かりになります。

またもう一つ気を付けたい症状としてむくみがあります。
むくみがあると朝起きたときに顔が腫れぼったいことがあります。
足のすねを押してへこみがいつまでも戻らないというときはむくみが起きているので注意が必要です。

そのほかにむくみを起こすと体重増加が著しくなることがあります。
特に原因もないのに急激に体重増加が起きたときは要注意です。

尿が出ない、出にくい

慢性腎不全が進行すると尿があまりでなくなります
1日50ml以下しか尿が出ない場合は緊急事態で腎不全が起こっている可能性があります。

また尿が出たいのに尿が出にくい、出ないという症状もあります。
この場合は前立腺肥大が考えられます。
尿が出始めるまでに時間がかかるというのは高齢者によく見られる症状です。

原因によっては治療も可能なので泌尿器科で相談することをおすすめします。