夜間頻尿とは、夜間に頻繁に排尿のためにトイレに行く症状のことです。
一般的には夜間、トイレに立つ回数は0~1回程度だとされていますから、これを大幅に超えている場合は、この症状が疑われます。
様々なことが原因としては考えられ、その原因が明らかにできれば、それに適した治療法を選択することができます。最近では、頭痛や生理痛を緩和する薬、ロキソニンも夜間頻尿に効くと言うことが明らかにされています。これはこの薬の中に含まれている成分が、腎臓の血流を低下させるため、それによって腎臓で作られる尿量が減少するためだと言われています。
夜間頻尿とは~回数だけではない
夜、睡眠中に何度も尿意を感じて、そのたびにトイレに立つと言うのが、夜間頻尿の症状です。成人の場合、夜間、トイレに行く回数は0~1回が平均的だと言われていますから、これを大幅に超えてトイレに行く場合は、夜間頻尿を疑った方が良いです。
また毎日ではないければ、まれにこうしたことがあるとか、夜間、トイレに立つために満足な睡眠がとれない、そのことで翌日の活動に支障が出てきていると言う場合も、この症状が疑われます。
夜間頻尿の原因~疾患があることも
排尿機能は、その人の年齢や健康状態、また摂取した水分量などによって大きく状態を変えます。寝る前にたくさん水分を摂取したと言う場合は、夜間、トイレに行く回数が増えるのは当然のことですが、そうでもない場合は、何らかを原因として排尿機能が低下してしまっていることが考えられます。
たとえば膀胱の筋肉が過剰に収縮してしまっているため、蓄えることができる尿量が少なくなってしまっている過活動膀胱がその一例です。
また膀胱炎や尿道炎と言った泌尿器系等に疾患が発生していることも考えられます。
更には泌尿器系等だけではなく、排尿機能に重要な役割を果たしている神経に支障を発生し得る疾患、脳卒中や脳梗塞、パーキンソン病などを発症している場合もあります。ですから、夜間に限らず、摂取している水分量は変化ないのに、1日の排尿回数が多くなってきていると感じた場合は、速やかに医療機関に相談することが求められます。
夜間頻尿とロキソニン~腎臓に作用する
医療機関で原因が特定できれば、それに適した治療を行います。
服薬治療が一般的ですが、最近では、頻尿の治療薬ではない、頭痛や生理痛に対する緩和薬であるロキソニンが効くとも言われています。これはロキソニンの中に含まれている成分が、プロスタグランジンと呼ばれる物質の生産を抑制するためです。
その結果、腎臓の血流が低下するため、腎臓で作られる尿量が減少することで排尿回数を減らすことができると言うのが、ロキソニンが効くとされている理由です。また尿路や尿意に対する神経を沈静、抑制する作用もあるとされています。ですから気になる方は一度、医師に相談したうえで利用してみると良いです。