トイレが近いということに悩んでいる方は多いですが、それが夜中となるとより辛さを感じてしまうものです。
せっかく眠りについたというのに夜間頻尿で目が覚めてしまうのは、体にも心にもダメージは大きいです。原因を知り、対策しましょう。

夜間頻尿とは

夜間頻尿とは、睡眠中にトイレのために目が覚めてしまうことを言います。

頻尿というくらいですから、何度も何度も目が覚めることだけを言うのかというと、必ずしもそうではありません。
夜間はトイレのために目が覚めないことが普通なので、目が覚めるのは毎晩一度切りでも、そのために眠りが浅い、ぐっすりと眠れない、日中に眠気がするというような症状が出ているのであればそれは夜間頻尿となります。中高齢者に多い症状です。

原因

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先にも書いたように、健康な人であれば睡眠中はトイレのために目が覚めることはないのが普通です。
ちょっと日中のトイレの回数を思い出してみてください。普通は5, 6回とか、7, 8回くらいトイレに行っているでしょう。

睡眠時間が8時間、起きている時間が残りの16時間とすると、割合的には睡眠中も起きている時間の半分程度はトイレに行きたくなっても良さそうな気がします。
つまり3, 4回くらいということです。しかし実際には3, 4回もトイレに起きる人はかなりの重症です。これはなぜでしょうか。

もちろん、睡眠中は飲み物を飲まないから、というのは一つの理由ではあります。しかし、それだけではありません。

睡眠中にはホルモンや腎臓の働きにより、そもそも尿をあまり作らないように体が指令を出しているのが健康な姿なのです。
ですから、夜間頻尿の原因としては、もちろん寝る前の水分のとり過ぎも一因にはなりますが、それ以上に、ホルモンや腎臓の働きがしっかりとコントロールできなくなっていることに原因があります。

対策

対策としては、もちろん水分の取り過ぎなのであればそれを控えることは第一です。とくに、利尿作用のあるカフェインを含むコーヒーや緑茶などは、就寝前には控えたほうがよいでしょう。
カフェインには利尿作用に加えて覚醒作用もあり、睡眠が浅くなることにつながりますから、夜間頻尿対策にはぜひとも控えるべき飲み物です。

なお、よくある誤解は、関係するのは飲み物だけだと思っている人がいることです。実は食べ物も関係があります。
これは、カフェインを含む食べ物というような意味ではありません。糖質や脂質が代謝されることにより、体内では水が生成されるのです。ですから、飲み物の飲みすぎだけではなくて、食べすぎもまた頻尿の原因になります。

ホルモンや腎臓の働きに関しては、サプリメント、あるいは医療機関で薬の処方を受けることが勧められます。