夜間頻尿とは夜に何度もトイレに行くために目が覚めてしまうことで、睡眠をしっかりととることが出来ず、体調不良を引き起こすこともあります。
日常生活にも支障をきたしかねないため、原因と対処法を知っておくことが大事です。
夜間頻尿の原因
睡眠の妨げとなる夜間頻尿の原因は、前立腺肥大や過活動膀胱などが考えられます。
前立腺肥大は中年以降の男性に多い症状で、前立腺が肥大すると尿が出づらくなってしまい、排尿するための膀胱の筋肉が厚くなっていきます。
膀胱の壁にある筋肉は内側に厚くなるため、結果的にためられる尿量が少なくなってしまい頻尿の症状をきたしてしまいます。
過活動膀胱は排尿する際に使用する筋肉が過剰に働いてしまい、尿が十分に溜まっていなくても突然尿意をもよおしてしまう状態です。
性別に関わらず、加齢によって起こりやすいのが特徴です。
夜間頻尿の治療
夜間の頻尿は、健康的な睡眠を妨げて睡眠不足になることもあります。そのため、しっかりと治療することで改善し、睡眠障害になるリスクを抑えることができます。
根本的な治療をするには、病院で診断を受け適切な治療を行うことが大切です。原因によって治療方法も変わるので、専門家に相談するのが一番です。
治療には、薬物療法、行動療法、食事療法、電気刺激療法、手術療法があります。
頻尿の治療薬には、抗コリン薬、膀胱平滑筋弛緩薬、抗生物質などがあります。
抗コリン薬は、膀胱の収縮を抑制する作用があります。ただ、前立腺肥大症の人は、症状が悪化する可能性があるので、この薬は使用することはできません。
抗生物質は、菌の感染や炎症を抑え、膀胱平滑筋弛緩薬は、筋肉をゆるめて、尿の量を増やす作用があります。
市販で買える治療薬
頻尿や尿漏れのタイプは色々あり、病院での治療は薬物療法やリハビリが主となります。
一方市販薬は漢方薬が多く、病院での治療薬と比べると選択肢が少なくなってしまいます。
よく、体が冷えている場合に頻尿が起こりやすいといわれていますが、必ずしもそうではなく、体質ごとに適した漢方薬を服用することで、効果が得られます。
頻尿が市販薬で治るのかと疑問を持っている人も多いかもしれませんが、症状が改善されたという人も多く、一定の効果が期待できるといえます。
ただ全員が治るというわけではなく、効果が期待出来ない場合には泌尿器科を受診する必要があります。
頻尿の原因はストレスや膀胱炎、病気からくるものもあるので、症状が長引く場合は病院で検査を受けた方がよいでしょう。