頻尿に悩んでいる方は実はものすごく多いと言われています。
昼の頻尿に悩んでいる方もいれば、夜の頻尿に悩んでいる方も多いです。昼と夜の両方ともに頻尿で悩んでいる人もいます。
常にトイレが近い、というのであれば、過活動膀胱や前立腺肥大症などの病気かもしれません。自分一人で悩んでいたり、もしくはそうだと決めつけたりするのは危険です。
一度、医師に、できれば泌尿器科の医師に相談してみてください。
頻尿は夜に多い
ただ、夜だけ頻尿を訴える方、けっこう多いのです。
なぜ夜だけ、トイレが近いのか、原因はどこにあるのでしょうか。
まず、最初に考えられるのは夜のトイレのほうが昼よりも負担になりやすいからです。
昼の頻尿ももちろん大変ですが、トイレに行く回数を増やせば対応できるのに対し、夜寝ている時のトイレは負担がかかるのです。
何度も起きてトイレにいくこと自体億劫ですが、何と言っても途中で度々起きるので睡眠の質が極端に落ちます。朝の目覚めももちろん悪く、疲れもとれにくくなります。
暗い廊下や寝ぼけた状態でトイレに向かっている間に転倒することもありえますし、その結果、最悪の場合は大腿骨(足の付け根)骨折を起こして介護・寝たきりになってしまうケースもあります。
水分が多いのが原因となる事も
夜トイレが増えるだけ、それが実はかなり大きな負担なのです。
とにかく、頻尿は昼よりも夜のほうが辛い。そのため、夜の頻尿を訴える方が多いのです。
次に夜だけ頻尿の原因として考えられるのは単純な理由、夜寝る前の水分の摂取量が多いから、です。血がドロドロにならないように、と気をつけて意識的に夜水を飲んでいる方はけっこういらっしゃいます。
また、高齢者でたくさんの薬を飲んでいる方もいらっしゃると思いますが、一度にすべて飲めないため、1,2錠ずつ水を飲みながら飲み込んでいる方。
こういう方も水を夜寝る前に多く飲んでしまっています。結果、寝る前の水分が多いために、どうしても夜寝ているときにトイレに行きたくなってしまうのです。
夜だけ頻尿の原因
だいたいは上記の2つの理由が多いと思いますが、夜だけ頻尿の理由・原因として最近注目されてきているものがあります。
それは医療関係者からアポニア、浮腫、などと言われるものです。
簡単に言うと、アポニアとは睡眠時無呼吸症候群、浮腫はむくみといえばわかるでしょうか。睡眠時無呼吸症候群は年齢を問わず、男性に特に多いので、もしそんなに高齢でもなく、夜に水を大量に飲んでいないのになぜだろう、という方は家族に自分の睡眠について一度聞いてみてもいいかもしれません。
頻尿を単におしっこが近いだけ、と考えてはいけません。
特に夜の頻尿は辛いですし、実は重大な病気が潜んでいるかもしれません。