頻尿はとても辛いものですよね。市販薬に頼りたくない、という人には漢方もおすすめです。
また、頻尿改善効果が高いと言われる抗コリン薬は病状によって使用できない場合があるため、注目されてきています。
どの漢方が頻尿に効くの?
漢方には、腎虚、水毒、瘀血という考え方がありますが、これらを改善することで頻尿も改善できるとされています。
まず、四肢が冷えやすく尿量が少ない、または多尿で時に口の渇きがある症状に使われるのが牛車腎気丸です。清心蓮子飲は全身に倦怠感があり、口や舌が乾く、尿が出にくいという症状に適しています。
猪苓湯は、尿量が減少した、尿が出にくい、口が渇く場合に使われます。八味地黄丸は、疲労や倦怠感が著しく、尿量が減少した、頻尿がある、口が渇いたり手足に交互的に冷感と熱感を感じる症状がある方の場合に最適です。竜胆瀉肝湯は、比較的体力があり、下腹部の筋肉が緊張する傾向がある方に適しています。
効果的なものでも、併用や処方法には注意が必要!
いくら効果的であっても、使用方法や注意を守らなければ効果がなかったり、副作用を引き起こす恐れがあります。
牛車腎気丸、八味地黄丸は、体力がある方、暑がりでのぼせやすい、赤ら顔の方、著しく体力が衰えていて、胃腸虚弱傾向のある方、食欲不振、悪心、嘔吐のある方は処方法に注意してください。
また、牛車腎気丸、八味地黄丸はブシを含有しているので、併用する薬にブシが含有されていると摂取過多になってしまい、心悸亢進、のぼせ、舌のしびれ、悪心などといった副作用が強く現れてしまう可能性があります。さらに、妊娠中の方が服用すると流早産の危険性があり服用を避けてください。
清心蓮子飲は、甘草含有の薬やグリチルリチン酸およびその塩類を含む製剤と併用すると、偽アルドステロン症などが現れやすくなります。
竜胆瀉肝湯は、著しく体力が衰えていて、胃腸虚弱の方、食欲不振、悪心、嘔吐のある方は服用に注意が必要です。また、甘草を含有した薬やグリチルリチン酸およびその塩類を含む製剤と併用すると偽アルドステロン症などが現れやすくなる場合があるようです。
処方法を守って服用しよう!
これらの漢方は、研究によって有効性が認められているものがありますが、服用の際は処方法を守ったほうが安全で効果的なので、専門医のいる病院を受診するか、漢方薬局を利用しましょう。
漢方は体質自体を変えていくものなので、最低でも1か月は飲み続けないと効果が期待できません。必ず医師や薬剤師の指示に従って使用してくださいね。