夜間頻尿は就寝中に何度もトイレに行きたくなる深刻な悩みです。
眠りが浅くなり疲れがたまること、眠れないことでの精神的なストレスなどの悪影響があります。
寝る前にトイレにってもなかなか出ない、出ても少ししか出ないなど対策ができないこともあります。
夜間頻尿の原因
原因としては排尿障害が考えられます。
加齢による排尿能力の低下、前立腺障害によるものなどが考えられます。
排尿はしっかりと出すことができれば、頻度を下げることができます。
ノコギリヤシには利尿作用を促す効果があります。
体の余分な水分や老廃物を体外に排出する働きがある排尿は、体を健康に保つためにはなくてはならない機能です。正常に働かないとむくんだり、免疫力低下などのおそれがあります。
前立腺障害について
夜間頻尿の原因の一つは前立腺障害です。
前立腺炎や前立腺肥大などの症状がそれにあたります。
前立腺は膀胱の下に尿道を囲むようにして存在している期間です。
通常では特に機能することはありませんが、ストレスや細菌感染などの原因よって尿道を圧迫するような状態になります。排尿時に細くなった尿道を通すのが困難になり、十分な排尿をすることができなくなります。
処置としては前立腺の肥大や炎症になっている原因を抑えることにあります。
それが一部の男性ホルモンの過剰分泌と言われています。
ノコギリヤシは、その男性ホルモンの分泌を抑える効果があります。
原因となる男性ホルモンの分泌が正常化すれば炎症や肥大が引いて尿道が正常になります。
臨床試験の結果を見れば判る
1989年に前立腺肥大症患者110名を対象とした臨床試験が行われました。
試験はノコギリヤシの抽出物を1日あたり320mg 、30日間摂取し続けることで行われました。
結果として、夜間頻尿の回数が減り、尿の出が良くなり、残尿感を感じなくなったと言われています。
これにより、ノコギリヤシの前立腺肥大症に効果があることが確認されました。
そのほかに94名の前立腺肥大症を発症している患者を2グループに分けて比較した臨床試験も行われました。
片方のグループにはノコギリヤシの果実エキスを30日間摂取させました。
もう一つのグループはノコギリヤシを摂取させませんでした。
一ヶ月後、ノコギリヤシの果実エキスを摂取したグループは、試験前に夜間の排尿回数が平均3.1回でしたが、試験後は1.7回 に減少したことが判明しました。
ノコギリヤシは前立腺障害の症状を軽減し、利尿作用を働かせることで夜間頻尿の回数を減らすことができます。