過活動膀胱とは、排尿障害の中でも男女問わず、比較的、多くの人が抱える症状です。
原因としては脳と膀胱を結ぶ神経の障害、また前立腺肥大や骨盤底筋の低下、精神的なものなどを挙げることができます。
そのためこのような原因を抱えている場合には、20代でも発症することはあり得ることです。
過活動膀胱の症状
過活動膀胱になると、腎臓から送られた尿を蓄える膀胱が過剰に働いてしまいます。
そのため少しの量でも強い尿意を感じてしまい、場合によってはトイレに間に合わず、失禁してしまうと言うような症状が出てくることもあります。
また1日にトイレに行く回数が多くなるのも特徴的な症状です。
日中だけではなく、夜間にトイレに行くことが多くなることもあります。
頻尿については、明確に何回以上から頻尿と限定することは難しいです。
しかし少なくとも、排尿のためにトイレに行くこと、そのことについて悩みを抱えている場合は、一度は医療機関に相談することが求められます。
同時に急激な、強い尿意によって尿漏れしてしまうことがあると言う場合も同様です。
過活動膀胱の原因
ひとつは神経障害です。
これは脳卒中や脳梗塞、認知症や脊髄損傷などの疾患によって神経に支障が発生すると、排尿のためのメカニズムが狂ってしまうこともあるためです。
それから女性の場合は、子宮や膀胱を支えている筋肉、骨盤底筋の筋力が低下することが、そのひとつに挙げられます。
男性の場合は、前立腺が肥大することで膀胱の筋肉に負担がかかることが、そのひとつに挙げられます。
またこれ以外にも、排尿のことや尿意のことを気にするあまり、それが大きなストレスとなって膀胱が過剰に働いてしまうと言うような、精神的なものが大きく関係していることも少なくありません。
精神的なストレスを除く、神経に対する支障や骨盤底筋の低下、前立腺の肥大は、一般的には年齢を重ねることで、多くの人に起こりうることです。
ただし20代の人でも、神経障害を起こしうる疾患にかかることはありますし、女性で出産を経験している人、また運動不足の人などは骨盤底筋が低下することもあることです。
そして20代と言う若い年齢だからこそ、尿に対するストレスや不安がより強くなる傾向にありますから、20代の人が過活動膀胱になる原因としては、以上のようなことが考えられます。
20代と過活動膀胱の関係
過活動膀胱の原因は、医療機関に行けばある程度は明確にすることができます。
そしてそれが明確にできれば、それに適した治療も行うことができます。
ですから20代の人も、恥ずかしからずに医療機関に出向くのがいちばんです。
またこのことは、神経障害の発見、それを引き起こしている疾患の発見につながることもあります。
そうするとそれは、過活動膀胱の改善のみならず、時には命を救うことにもつながります。
自分とそうした疾患は無関係と思わず、しっかりと検査を受けることが大切です。