過活動膀胱は排尿障害のひとつです。
男性、女性、どちらにも多くの割合で起こり得る症状のひとつです。
発生する原因については、神経障害によるもの、また特に女性の場合は骨盤底筋が弱くなることなどが挙げられます。
過活動膀胱とは~原因も含め
排尿には、実に多くの機能がその役割を果たしています。
そのため、その内のどこかひとつにでも支障が発生すると排尿障害と呼ばれる症状が出てくることが多くなってしまいます。
過活動膀胱は、文字通り、腎臓から送られてきた尿を貯蔵する役割を果たしている膀胱が、何らかを理由にして過剰に活動してしまうことで発生する排尿障害です。
男女問わず、多くの人に起こり得る排尿障害のひとつで、また年齢を重ねた人ばかりではなく、若い人にも起こることがある症状であるのも特徴です。
原因としては、脳と膀胱とを結ぶ神経に対する障害がひとつには挙げられます。
たとえば脳血管疾患やパーキンソン病、脊髄損傷などです。
しかし、このような神経障害が関係していないこともあり、その代表として挙げられるのが骨盤底筋の低下です。
これは女性に多い原因で、膀胱、子宮、尿道を支えている筋肉、骨盤底筋の力が加齢や出産などによって低下することにより過活動膀胱が引き起こされると言うメカニズムです。
男性の場合は、骨盤底筋低下の代わりに、前立腺の肥大が関係していることが多くあります。
またこれ以外にも、精神的なものが原因になることも少なくありません。
過活動膀胱の症状~詳細について
症状については、主には3つ、挙げることができます。
まずは急に我慢できないような尿意が起こると言うもので、これは尿意切迫感とも呼ばれています。
それからトイレが近くになる頻尿で、これには夜間のトイレの回数が多くなる夜間頻尿も含まれます。
そして急に尿意を感じてトイレに走っても、それが間に合わず漏れてしまうことがあると言う切迫性尿失禁の3つです。
この代表的な症状については、男女とも共通しています。
過活動膀胱の改善法~様々な方法がある
過活動膀胱を改善する方法として、まず明らかな神経障害がある場合は、それを改善することが先決です。
それから専用の薬を飲むことで改善が見込まれることもあります。
明らかな神経障害はない、また薬を飲むのは体に対する負担が不安と言う方の場合は、頻尿改善に効果が期待できるとされているノコギリヤシのサプリメントを利用するのもひとつの方法です。
また自分で膀胱トレーニングを行うのも有効で、これは尿意を感じたからと言って即座にトイレに向かうのではなく、できるだけトイレに行くまでの時間を長くすると言うトレーニングです。
尿を我慢することで、膀胱が持っている本来の尿貯蔵力を高めることが期待できます。
無理のない範囲で、尿漏れなどが心配な方はパッドなどを利用して行うと良いです。