AGA（男性型脱毛症）対策には、ノコギリヤシが有効と言われています。さらに効果を高めたいのであれば、亜鉛も一緒に摂るのがオススメです。
ここでは、なぜノコギリヤシと亜鉛を一緒に摂取するといいのかについて見ていきます。
AGAになる原因
男性ホルモンのテストステロンは、男性が男性らしい体つきや機能を維持するためには必要なものです。男性ホルモンが増えると薄毛になるというのは、このテストステロンが問題なのではなく、さらに変換されてできるDHT（ジヒドロテストロン）による影響です。
テストステロンは5α-リダクターゼという酵素の働きを受けると、DHTに変化してしまいます。DHTは性的興奮でも増えるホルモンで、精力が強い人はDHTが増えやすく、ハゲやすくなります。
逆に考えれば、AGAにならないためには5α-リダクターゼの働きを抑制してDHTを出来にくくしてあげれば良いことになります。
ノコギリヤシが良い理由
ノコギリヤシには、ステロールの一種「β-シトステロール」と、遊離脂肪酸の一種「オレイン酸」が含まれています。この二つには、5α-リダクターゼの働きを阻害する作用があります。
ノコギリヤシを摂取すると5α-リダクターゼの働きが抑えられてDHTが増えにくくなるので、結果として抜け毛が起こりにくくなります。
AGAの治療薬もこれと同じメカニズムを利用していますが、ノコギリヤシの方は医薬品ではなくハーブで副作用や健康被害へのリスクがほとんどないのがメリットです。
さらに、ここに亜鉛を併用することでAGAの改善に対して高い効果が期待できるようになります。
亜鉛をプラスするメリット
亜鉛は5α-リダクターゼの働きを抑える作用を持ち、さらにタンパク質から髪の毛を作り出すために必要なミネラルです。若々しい健やかな髪の毛を維持するためには、なくてはならない栄養素です。成人男性ならば1日に12〜15mgは摂取したいところです。
薄毛予防のために、髪の材料になるタンパク質をたくさん摂取したとしても、亜鉛が不足しているとそこから髪が合成されないので、髪が生えてきません。
発毛のためには欠かせないミネラルです。それに加えてノコギリヤシも使えば、相乗効果でより発毛効果が実感できるようになります。
ノコギリヤシの推奨摂取量は、はっきりと決められていませんが、だいたい320mg〜500mgとされています。特に副作用も報告されていないので、様子を見ながら量を調整していくといいでしょう。
