ノコギリヤシは、アメリカ大陸の先住民に古くより愛好されてきた歴史を持つ天然ハーブで、特に更年期世代の男性の悩みに対して有効な効果を期待できます。
日本では、現在のところ厚生労働省からは承認されていませんが、ヨーロッパでは医薬品として認可されています。これは、前立腺肥大に対しての効果であり、天然由来の原料ということで副作用の危険がないということも高評価へとつながっています。
男性に特におススメ
ノコギリヤシの効果の具体的な内容は、悪玉男性ホルモンとも呼ばれているDHTの生産を抑制するというものです。DHTは、男性ホルモンのtestosteroneが変化した物質で、男性生殖器の発育をサポートするという役割を担っています。
しかし、前立腺肥大やAGAの原因物質としても知られており、この物質の生産量が減少することにより、頻尿や薄毛といった中年以降の男性の多くが悩んでいる症状の進行を防ぐことにつながります。
ただし、ノコギリヤシはDHTに直接作用するわけではありません。testosteroneをDHTに変換する5α-reductaseという還元酵素の酵素活性を阻害するというのが、具体的な作用です。これは、AGA治療薬のプロペシアと似た作用であり、実際にノコギリヤシを服用したことにより、薄毛を改善したというケースも報告されています。
前立腺の治療薬
プロペシアは前立腺肥大の治療薬としてアメリカで開発されたfinasterideのAGA治療薬としての商品名です。日本では、2005年に厚生労働省から承認されています。その際に1年かかけて実施した臨床試験では、1日1ミリグラムの投与により98パーセントの被験者に不変以上の効果が発揮されたことが確認されています。
このプロペシアと類似した作用が期待できるということが、ノコギリヤシで発毛が実現している理由です。ただし、頭髪に対しての直接的な作用ではなく、AGAの原因物質DHTの生産を抑制するという内容です。このために、AGA以外の薄毛に対しての発毛効果は期待できません。
口コミも参考にしてみよう
このノコギリヤシの発毛効果については、体験談が記されている口コミを見ることにより詳細な内容を知ることができます。
特に、生え際から頭頂部にかけての薄毛を改善したという体験であれば、かなり信憑性は高いと推測されます。
何故なら、AGAはこの部分に集中するからで、DHTを抑制したことによる効果が発揮されているからです。逆に、AGA以外の薄毛と推測される側頭部や後頭部の発毛の体験談は、ノコギリヤシによる効果ではないので、あまり参考にはなりません。