ノコギリヤシは中南米や北米原産の葉っぱがギザギザ状になっている植物であり、大昔からインディアンには滋養強壮や疲労回復などの薬として用いられ、ヨーロッパ各国では前立腺肥大の治療薬として使用されています。
男性型脱毛症の原因である還元酵素、5αーリダクターゼを抑制する作用があるため育毛効果もあることから育毛剤や育毛サプリメントとしても幅広く流通しています。
ノコギリヤシの効果ってどんなもの?
上記で述べたように、ノコギリヤシには5αーリダクターゼ還元酵素を阻害する作用があるため、男性ホルモンに影響される毛量に対しても変化があらわれることは十分考えられます。
毛や体毛を生やす効果が期待できることはわかったのは前立腺肥大の薬として使用されるようになったあとのことで、ノコギリヤシの成分が配合されている薬を服用した患者の体毛や頭髪が増えていることがわかってから育毛剤などにも配合されるようになりました。
体毛が濃くなるのは本当なの?
個人差はありますが体毛が増えるというのは半分本当で半分は違うともいえます。
なぜなら、頭髪の薄毛の原因となるDHTは頭髪のみ脱毛を促進させる作用があり、すね毛やヒゲ、胸毛などは逆に成長を促すからです。
ノコギリヤシは、DHTを生成させない作用があるため薄毛の抑制以外にも体毛の毛深さに対してもサポートする働きがあるため、本当のことを言えば体毛が濃くなることはないとも言えるのです。
実は女性にはうれしい効果が期待できる
男性は別に体の毛が増えたことで特に何ら困るようなことはないと考えられますが、毎日自己処理や脱毛サロンでせっせと処理している女性にとっては体のムダ毛が増えるというのは死活問題ともいえます。
実は、ノコギリヤシには女性の体内の男性ホルモンの増加を抑える作用もあるとされています。
男性ホルモンが増えることで体のムダ毛が濃くなったり逆に頭髪は薄くなったり皮脂分泌が過剰になることでニキビができやすくなったりします。
女性はホルモンバランスが乱れると男性ホルモンが優位になることで女性にとってマイナスな体の変化が起こるため、ノコギリヤシを摂取することで過剰になっていた男性ホルモンを減少させて身体のムダ毛の軽減、頭髪の薄毛対策、ニキビ対策なども期待できるといえます。
ノコギリヤシは、植物成分なので基本的には大きな副作用などはありませんが、過剰に摂取すると下痢や腹痛、吐き気などの症状が出ることもありますので、あくまで一日の目安量を守ったうえで摂取していくようにしましょう。