前立腺肥大症の予防、発毛や育毛などさまざまな効果があるとして注目されているのが、北米南東部のヤシ科ノコギリヤシです。
古くから男性の強壮や利尿、鎮静効果のある民間薬として利用されてきた植物で、日本ではあまり馴染みのない植物ですが、欧米では健康食品として利用されています。

ノコギリヤシの効果

ノコギリヤシの効果で有名なのが、男性の前立腺肥大の予防や改善効果です。
加齢によるホルモンバランスの崩れと、それに伴って男性ホルモンのジヒドロテストステロンの過剰作用によって引き起こされます。

ジヒドロテストステロンは5α-リダクターゼという酵素によって男性ホルモンのテストステロンが変質した物質です。ノコギリヤシはこの5α-リダクターゼの働きを抑制する効果があり、前立腺肥大症の予防に役立ちます。

また、ジヒドロテストステロンは毛根を弱らせて薄毛しまう作用があり、男性型脱毛症の原因となってしまいます。
これも抑制されることで薄毛や抜け毛を予防することに繋がります。

亜鉛とマカの効果

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このノコギリヤシに相性の良い成分として上げられるのが亜鉛とマカです。
亜鉛はタンパク質を髪の毛へと構成する働き上がります。良質なタンパク質と亜鉛を摂ることによって効率的に髪の毛を成長させることができるようになります。
また、亜鉛には5α-リダクターゼを抑制する働きがあります。

マカには成長促進作用のあるアルギニンを始め、多くのアミノ酸がバランスよく配合されています。ほかにもビタミン類が豊富で、鉄分やカルシウムなどのミネラル分も多く含まれています。完全食ともいわれるほど栄養が豊富です。

組み合わせて服用するメリット

ノコギリヤシ、亜鉛、マカの三種類の成分が配合されたサプリメントを服用することはひとつの成分を飲み続けることよりも高い発毛や育毛効果を期待することができます。
5α-リダクターゼの抑制効果だけではなく、豊富なアミノ酸がプラスされることによって相互的に作用することで吸収率が良くなることも考えられます。

さまざまなメリットがあることが考えられ、どれも天然成分のため副作用が少ないというメリットもあります。
しかし、過剰な摂取には注意が必要です。過剰に摂取してしまうと吐き気やめまい、下痢などを引き起こしてしまう可能性もあります。

ノコギリヤシは男性ホルモンが作用するため、妊娠中や授乳中の女性が服用するとホルモンバランスが崩れてしまう恐れもあるため使用を控えることをおすすめします。
また、症状は緩和できますが前立腺サイズの肥大の進行は止めることができないため、定期的に診察は受けるべきだとされています。