加齢や生活習慣の乱れによって、精力は衰えていきます。「年齢だから仕方ない」と諦めてしまう男性も多いですが、もしかしたらノコギリヤシで精力回復できるかもしれません。
ここでは、ノコギリヤシで精力回復ができるメカニズムについて見ていきます。
精力減退の原因になるDHT
男性らしさを作り出すホルモンがテストステロンならば、性欲減退を引き起こしてしまうのがDHT(ジヒドロテストロン)というホルモンです。
DHTはテストステロン由来のホルモンで、テストステロンが5α-リダクターゼという酵素と結びつくことで生成されます。DHTが増えると、性欲がなくなり精力が減退していきます。
ノコギリヤシの効果とは
ノコギリヤシには「β-シトステロール(ステロールの一種)」と「オレイン酸(遊離脂肪酸の一種)」が含まれています。これらの成分には、5α-リダクターゼの働きを阻害してDHTが出来にくくする作用があります。DHTの体内での合成量が減るということは、性欲の減退が防がれるということなので結果的に精力回復への効果が期待できます。
ステロールは豆や穀物に多く含まれていて、コレステロールの吸収を妨げて血中コレステロールを下げる働きがあります。オレイン酸はオリーブオイルやキャノーラ油、ナッツ類に含まれる脂肪酸で、体の中で過酸化脂質を作りづらく、動脈硬化や高血圧の予防や改善にも役立ちます。
スタミナアップ効果にも
さらに、ノコギリヤシにはオクタコサノールやラウリン酸といった成分も含まれています。
オクタコサノールはリンゴなどの果物の皮から見つけられたアルコールの一種で、運動の際のスタミナアップ、エネルギーの生成に働きかけます。SEXはかなりの運動でエネルギーを使いますから、オクタコサノールでスタミナアップしておくといいでしょう。
ラウリン酸は母乳に含まれている成分で、免疫力を高めたり、腸内の悪玉菌を減らして善玉菌をサポートする働きがあります。年齢とともに風邪にかかりやすくなった、体が弱くなったという人は、ラウリン酸が体をサポートして精力回復にも役立ってくれます。
ノコギリヤシは副作用や健康被害は今のところ報告されていませんが、一気に摂取したからといってものすごい効き目が現れるわけではありません。場合によっては腹痛や吐き気が現れることもあります。
サプリメントの容器には推奨摂取量が記載されているので、その量を目安に飲むようにしましょう。