ノコギリヤシの正しい飲み方は？

ノコギリヤシはハーブの一種で、ノコギリに似たギザギザのある葉っぱをつけることからノコギリヤシと呼ばれています。この葉は45センチから1メートルにもなり、触る際は気を付けないと怪我するそうです。
花が咲いて実も付けますが、実には油脂が豊富なため薬用・食用・燃料用の油として用いられます。

ノコギリヤシはとても古い時代から活用されており、当時は北米に住まうインディアンが実を食用にしていたといわれています。医療に於いて薬用効果が活用され始めたのは19世紀の初期で、それからさまざまな効果が発見されています。

現代までに発見されている効果は、強壮作用・利尿作用・前立腺肥大の予防効果・鎮静作用・抜け毛や薄毛の予防効果などです。基本的に男性に有効な効果が多く、前立腺に関しては肥大の予防だけでなく鎮静効果から前立腺炎の予防もできるとされます。

ノコギリヤシに含まれている主な成分は脂肪酸で、この脂肪酸が前立腺肥大や脱毛といった症状を起こす物質の活動を抑制します。

ノコギリヤシを生活に取り入れる時には、サプリメントを活用します。
ノコギリヤシサプリメントはいろんなメーカーから販売されており、各メーカーによって値段も1日の摂取量も異なります。

摂取量に関しては研究実験により、最も効果的な飲み方が分かっています。
その飲み方は160ミリグラムのエキスを1日2回となっているので、サプリメントでは朝と晩の2回に分けて摂取するのが良い飲み方とされます。

効果が現れるまでの期間には個人差がありますが、臨床実験によるデータでは早くて1ヵ月で効果が現れます。3ヵ月が経過した頃には実験に参加した8割の人が効果を実感したので、効果の現れる平均期間は約3ヵ月とされます。

飲み始める時点で前立腺に肥大がみられる場合は、症状の進行具合によって効果が現れるまで時間を要することもあります。少なくても1ヵ月は、使用を続けることをおすすめします。

サプリメントを活用するにあたり、気になることは副作用だと思います。
副作用は多量に摂取することで出現する可能性が高まり、めまい・吐き気・便秘や下痢といった副作用にありがちな症状が出ることがあります。また、男性ホルモンに働きかける作用が強いので、妊娠中・授乳中・乳児の摂取は避けます。

抗血液凝固薬や抗血小板薬を服用中の方は、ノコギリヤシの血液粘度低下作用の影響を受ける可能性があるので、サプリの摂取は控えた方が良いです。

ノコギリヤシにある効果は、排尿障害や前立腺の問題が生じやすくなる中高年の男性向きです。
頭髪の悩みにも良い効果を発揮するので、予防のためにも年齢に応じてサプリメント活用を検討してみると良いと思います。