尿のキレが悪くなったり、トイレに行ったばかりなのにすぐに尿意を感じて何度もトイレに行きたくなったりする過活動膀胱の症状は、男女ともに起きることがありますが、中高年以上では男性に多くみられるようになってきます。
昼間は仕事中の会議や講演会など頻繁に抜け出すことができないようなときに困りますし、夜に何度も起きると寝不足で困ったり、すぐにトイレに行くことができずに漏らしてしまう可能性があります。
過活動膀胱になる原因とは
中高年以上の男性に過活動膀胱が増えてしまうのは、機能の衰えが考えられ、特に男性は前立腺肥大になりやすい傾向があります。
はじめのうちは排尿の際の違和感程度であるため放置してしまう人も多くいますが、状態が悪化してからでは手術を行う手段しかなくなる人も多く、早い段階で改善を目指すべきです。
前立腺肥大は、自力で尿を出すことができないほど肥大することがあり、腎機能障害を起こしてしまったり、常に少量の尿が出続けるようになる、尿路感染や血尿、人によっては膀胱結石を起こす人もいます。
前立腺肥大に効果があるノコギリヤシ
男性の前立腺肥大による過活動膀胱に効果が期待できる市販薬はいくつか販売が行われていますが、その多くが漢方薬となっていて、緩やかに作用することがほとんどです。
病院に行かずに市販薬だけに頼るのであれば、手遅れにならないうちに服用を始めて、毎日続けていくことが肝心になります。
市販薬の中でもより高い効果を期待するのであれば、ノコギリヤシの成分が含まれているものを選ぶべきです。
ノコギリヤシは北アメリカ南部に分布しているヤシ科の植物ですが、果実に含まれているβ-シトステロールや脂肪酸などが前立腺肥大に対して高い効果が期待できます。
自分に体に合ったサプリメントを選ぶこと
前立腺肥大を起こしてしまうのは男性ホルモンが関連していて、ノコギリヤシは5αリダクターゼという酵素の働きを抑制させる働きを持っていて、ジヒドロテストステロンが過剰にならないようにしてくれます。
日本でノコギリヤシの成分はサプリメントなどで用いられる成分ですが、海外のヨーロッパなどでは医薬品として前立腺肥大の治療に用いられています。
ノコギリヤシの成分以外にも、効果をサポートする成分が色々加えられている製品がいくつか販売されているので、比較して自身の体の状態にあっているものを選ぶと良いです。
たくさん飲んだからといって改善スピードが速まることはないので、用量を増やしたりするとかえって体の負担になることがあります。他の薬との飲み合わせにも配慮が必要です。